僕とREALITYの9ヶ月 その1
そろそろREALITYから距離を置けそうなので、これを期に振り返ってみる。
REALITYを知らない人向けに軽く説明すると、3Dモデルを使って配信が出来、配信者とリスナーがコミュニケーションを取れるアプリである。
出会い
2024年4月末当時、僕は精神を病んで仕事を休職し、実家で療養していた。
精神を病んで、とはいえ何も出来ず寝たきりというわけでもないので、起きている間は暇を持て余していた。
当時の暇つぶしは、チャットが出来るサイトに入り浸り、メンヘラルームを立てて精神疾患者達と傷を舐め合うことだった。(これはこれで救われた)
毎日ルームを立て、人が来るのを待ち侘びていた。
そんなある日、ルームに来てくれた1人がREALITYというアプリがある事を教えてくれた。
色んな人とコミュニケーションしたいならオススメのアプリだという。
正直なところアプリをわざわざインストールするのも面倒だったし、あまり気が乗らなかったけれど、せっかく教えてくれたし、暇だし…ということで始めてみた。
始めてはみたけど
ひとまず他の人の配信をいくつか見てみた。
どうやら配信に対してコメントすることが出来、「いいね」という応援(?)ボタンを押したり、コインを使ってギフトと呼ばれる、画面上にエフェクトが起こるギミックを送ることが出来るらしいことがわかった。
なんとなく雰囲気を掴んだところで、早速自分でも配信してみようと思い立った。
色々設定が難しいのかな?などと思ったが、枠のタイトル(配信のことを枠と言う)を決めて配信ボタンを押すだけで基本的には配信を開始出来る。
配信を開始してしばらく経つと、誰かが入室してきた。
どうしていいかわからないので、とりあえず挨拶だけしておく。
…無言
特に喋ることなんて無いので、あいさつした後はだんまりである。
後に知ったことだが、始めたての人はビギナーと呼ばれ専用のエリアに枠を掲載されるので、通常よりも集客しやすいのだ。
こうして、無言の枠に人が集まり、散っていった。
これが僕の配信者デビューであった。
しばらくして
喋ることのない枠ではあったが、やっていくうちにフォローやフォロワーも徐々に増えてきた。
すると、喋ることもないくせに、もっと沢山の人が枠に来ればいいのに…などと考え出した。
フォロワーが増えれば来てくれる人が増えるのでは?と思いどうすればフォロワーが増えるのか悩んだ。
そんな時、とある枠に入った際に、フォロワーの増やし方を教えてもらった。
まず、アイコンを変えること。何故ならアイコンは枠の看板みたいなものなので、ちょっとはイケてないとみんな入る気にならないからだ。
なのでアイコンを撮り直した。正直センスが無いので、前の物とあまり大差が無かったように思うがとりあえずヨシとした。
もう1つ教えてもらったのが凸待ち枠をやることである。
REALITYにはコラボと呼ばれる機能があり、リスナーが3人まで枠主と一緒に配信に上がることが出来る。
凸待ちとは、つまりこのコラボを募集して枠に上がってくれるリスナーを呼び込むことである。
ここから、この喋ることのない配信者による狂ったような凸待ちが始まったのである。
つづく。